中国大地震、日本企業混乱続く・トヨタなど再開めど立たず
中国の四川省での大規模地震から一夜明けた13日、同省やその周辺に進出する日本企業は現地事業の再開に向けて工場の点検作業などに乗り出した。四川省に近い重慶市に工場を持つスズキやマツダなどは通常通り操業しているが、同省成都市に進出するトヨタ自動車や住友電気工業などは現時点で再開の見通しが立っていない。混乱はまだ続きそうな状況だ。
重慶市の合弁工場の操業を12日に一時停止したスズキは設備などへの被害もほとんどなかったため13日は朝から平常通り操業を始めた。
その一方でまだ営業を再開できない日本企業も少なくない。トヨタ自動車は成都市内で小型バスなどを生産する合弁会社工場の操業停止を継続。生産設備の被害状況や従業員の安否確認を急ぐ。今夜以降、生産を再開できるかは「点検結果を受けて判断する」という。トヨタ向けの現地物流を担う豊田通商もオフィスが立ち入り禁止となり13日から休業に入った。